SUZAKUではHermitと呼ばれるブートローダをセカンドステージブートローダとして採用しています。このブートローダはダウンローダとしても使用できます。
SUZAKUをブートローダモードで起動する
SUZAKUのブートモード選択ジャンパーをショートしてSUZAKUの電源を入れます。シリアルコンソールにBBootのメッセージが出たところで、Enterキーを押すとブートローダモードになります。
ブートローダモードの例:
Welcome to BBoot - SUZAKU's first stage bootloader and S-Record downloader
hit Enter key to activate second stage bootloader or
hit 'S' key to download S-Record
Hermit v1.3-armadillo-7 compiled at 22:22:42, Apr 26 2004
hermit>
Hermitでイメージを転送する
Hermitの起動後、シリアル通信プログラムを終了させ、シリアルポートを解放します。Hermitはシリアルポート経由でイメージをSUZAKUに転送するため、シリアル通信プログラムがシリアルポートを使っていると正常にデータを通信できません。
uClinuxのイメージを書き換える場合は以下のようにHermitを実行します。
Hermitの実行例(uClinuxイメージの更新):
[PC ~]$ hermit download -i ~/uClinux-dist/images/image.bin -r image
Hermit自身を書き換える場合は、以下のように実行します。
Hermitの実行例(Hermitイメージの更新):
[PC ~]$ hermit download -i /usr/lib/hermit/loader-suzaku.bin -r bootloader --force-locked
Minicomからhermitを起動する
hermitを使うたびに minicomを終了させるのは、とても面倒なことです。どうせなら minicomの "ファイル送信"機能を使って hermitを minicomの中で起動しましょう。
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Minicomの「設定画面」を開き (C-a o)、「ファイル転送プロトコル」を選択します。
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空いている場所に新しくエントリーを追加します。
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名前: hermit(image)
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プログラム: /usr/bin/hermit download -r image --port %l -i
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Name: Y
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U/D: U
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全画面: N
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IO-Red.: Y
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複数: N
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Minicomのメニューから「ファイル送信」を選択 (C-a s)し、「hermit(image)」を選択します。書き込みたい image.binを選択し、書き込みを開始します。